塾式COSMO

  「このトマトは美味しいぞ!」そう念じて食べるトマトは、美味しいと感じるのだそうです。

逆に「このトマトはすっぱいぞ!」そう念じて食べるトマトは甘みを感じにくいものなのだそうです。

すると、人は自分の中の自分に暗示をかけ、その暗示によって大きく影響を受ける生き物なのでしょうか・・・。

 作家の宇野千代さんは「暗示は魔法の力を持つ」といっています。

『この間、ある本を読んでいたら、アメリカの政府部内で「決してくたびれたという言葉を使うな」という指令が出たという。くたびれた、疲れたというと、それは個人の体のことではなくて、アメリカの国力がくたびれた、疲れたという印象を与える、というのだそうである。くたびれたという言葉は、あくびのように伝染する。誰でも、「あ、自分もくたびれているな」と思いやすい。言わなければ決してくたびれないのである。疲労の中で、真に肉体的な疲労は皆無に近く、ほとんどすべての疲労が心理的なものだというからだ。くたびれたという気のせいでくたびれるのである』と・・・。

 そういえば、私の所属していた空手部でも、「くたびれた」「つかれた」という言葉を使うと、その場で腕立て100本が科せられていました。

こういうマイナスの言葉は、自分だけでなく、周りのものにも伝染し、全体の戦意を落とすのでしょうね。言わなくていい言葉は言わないほうがいい、さらに感じないことがいちばんいい・・・。そういうことなのかもしれません。

 そこで、その暗示をプラスに捉えてみようと思いまして、3・4年生のクラスでは「自分に暗示をかけよう・・・」と、ノートに「なりたい自分」について書いてもらいました。

『アイドルになりたい』『稼ぎのいい旦那さんのお嫁さんになりたい』なんていうのもありましたが、『先生になりたい』と書いてくれた子もいました。

でも、「なりたい自分」は思うだけではいけませんね。さらにその「なりたい自分」になるために何を努力したらいいかも書いてもらいました。そうすると、やっぱり「いま目の前にあることを一生懸命にやらなくてはいけない」ことが見えてきました。・・・素晴らしい♪

「できない、できない」と思っていたら、いつまでも出来ません。「できるぞ、やってやるぞ!」と思えば、どんなこともできるような気がしてくるものですよね。

 今度、車に酔いやすい人は車に乗ったときに「私は酔わないぞ」と思ってみてください。もしかしたら、酔わなくなるかもしれませんから・・・。