最近気になったことについてお話いたしましょう。
今年も冬至が迫ってまいりました。地理学的に言えば、南回帰線上の地域で南中高度が90度になる日、すなわち、日本においては一年のうちで最も昼の短い日ということになります。この日を以て次第に昼の長さが長くなっていくわけですが、本格的な冬はまだまだこれからだと考えると不思議な感じがします。
さて、最近はどうかわかりませんが、日本における伝統的な冬至の風習といえば「ゆず湯」ですよね?そこで思ったわけです。冬至とゆずはどのような関連があるのだろうか、と…
どうやら起源は江戸時代の東京にまで遡るようです。急激に都市化の進んでいた当時の東京−当時は江戸と称しましたが−は、開発の影響で以前に比べて都市の清潔さが損なわれていたということで、入浴する習慣が強くなっていたそうです。そこで、冬場の乾燥によるひびやあかぎれなどを予防するために、風呂の中にゆずを入れるようになった、という説があるそうです。
なるほど、柑橘類は風などの予防にも効果的であることから、薬用として入れるようになったとしても何ら不思議ではないように思えます。
また、入浴により病気の平癒や予防を図る「湯治」と「冬至」をかけている、という説もあるそうです。江戸時代らしい洒落のきいた起源ともいえそうですね。
これから本格的に受験が始まるシーズンとなりますが、勉強はもとより体調管理は何よりも重要です。今年の冬至はぜひともゆず湯を実施し、病気の予防に努めるとともに、当時の東京に思いを馳せてみてはどうでしょうか…
Y. Sato