塾式COSMO

  突然ですが、皆さん・・・「ランナーズ・ハイ」という言葉、聞いたことありますか?

百科事典「マイペディア」によりますと、

「ランニング中の陶酔状態。ランニング開始後5~15分して身体が運動状態に慣れてくると急に楽になり、セカンド・ウィンド(次息)という状態になる。さらに20~40分走り続けると少し頭がぼんやりするが、非常に気持ちのいいサード・ウィンド(第3息)という状態になる。これがランナーズ・ハイである。」とあります。

 はじめは体が重く感じ、息も弾んで「こんなのが続くのか・・・」と多少うんざりするようなランニングですが、走っていくうちにだんだん体が軽くなり、息が切れるのも気にならなくなって、走るのがなんだか楽しくなる・・・。そのうち、走っても走っても疲れないんじゃないかと思うくらい、もっともっと走りたくなるんですよね。

 ランニングだけではありません、この状態はいろいろなスポーツでも体験できます。

たぶん、皆さんはお気づきじゃないかもしれませんが、運動系のクラブに入ってつらい練習に耐えてきた人は、たいてい経験しているのではないでしょうか・・・。

 ハイに入った時は、それはもう幸せなんですよね・・・。得体の知れない「笑い」「幸福感」「充実感」「達成感」そんなものが次々にこみ上げてきて、しばらく現実に戻れません・・・。興奮状態です。

 ちょっと無理があるかもしれませんが、私は勉強にもこの「ハイ」の状態があるような気がします。

山積みの課題を前に机に向かうも気が重く、集中できない状態で始まった勉強も、時間が過ぎる毎にだんだん集中してきて、そのうち、お風呂に入るのもトイレに行くのも忘れてしまうくらい熱中し、気付いたら真夜中・・・。なんだか楽しくって、自分はこんなに勉強が好きだったのか・・・という妄想すら感じ始め、その状態を壊すのが怖くなって朝まで勉強してしまった。なんてこと、ありませんか?

 私がこの状態を体験したのは、なんと高校になってからのことでした。もう少し早くに体験していれば、こんなに遅れをとらなかったのに・・・と、悔やまれることしばしばですが、私はそれから勉強が大好きになりました。

 以前、授業前にこんな話しをしたら、「私ははじめから走るのが好きだから分からない」と返してきた子がいました。もちろん、好きで続けられることがあったらいいですよね。でも世の中好きなことばかりとは限りません。

これは私の見解ですが、たとえはじめはしんどいことでも、無理にその状態を続けると、「ハイ」の状態を作り出せるのだと思います。この「ハイ」を経験すると病みつきになります。

嫌なことでも、まずはやってみましょう。やってみないことにはこの楽しさ、充実感は味わえませんよ。