何年も前の話・・・前半が気になる方は、1週間前の講師日記を御覧下さい。
おじさんと私のうな重には明らかな違いがありました。そして、その違いに奥さんも気づきました。
「だって、しょうがないじゃない。向こうはおじさんなんだし・・・」奥さんの私を傷つけまいとする精一杯の言葉だったと思います。しかし、私の中でその言葉がさらに感情を高ぶらせました。絶対にみてろよ!!絶対見返してやる!!見ず知らずのおじさんに勝手にライバル心を抱いていました。もちろん、おじさんはそんなことに気づくはずもありません。
あれから、何年もの月日がたちました。記憶を頼りにうなぎ屋さんを訪ねると、なんと以前よりもさらに立派になってそこに存在していました。店の前では、修行中のお弟子さんと思われる人がお店の前の掃除をしています。
長い年月が過ぎ、やっと店の前に再び立ちました。意気揚々と店の中に入り、以前すわったと思われるような場所を陣取りました。そして、「うな重・特上!お願いします。」少し大きめに定員さんに伝えました。
数分後、漆塗りのそれは立派な四角い重が目の前にやってきました。無言でふたを開ける・・・。見つめる・・・。満足げな笑みをこぼす・・・。「おじさんに並んだ!」
それはそれは、おいしいうな重でした。うなぎばかりでご飯が足りません。ご飯は掻き分けないと姿を現しません。一口一口噛み締めながら食事の時間は過ぎました。
店を出ると、夕日が諏訪湖の向こうにあり、その姿を水面に映る輝きで魅せようとしていませんでした。その輝きをとても心地いいものとして車に乗り込み岐路に着きました。
普通は何とも思わないことなのかもしれません。おじさんはおじさん、自分は自分と納得することもできます。しかし、負けず嫌いの私にとっておじさんとの出会いは何事にも頑張れる源であり、短期的な目標でした。おじさん、ありがとうと今は言いたいです。
そこで話は終わり
・・・ではありません!!本当のありがとうの意味は・・・奥さんにです!!
奥さんは、うなぎ屋さんで「うな重・並」を注文しました。なぜだと思いますか?直接は聞いていませんが、多分私の気持ちを察してのことだと思うのです。そこにおじさんはいない。何のために来たかはわかっている。そこで、奥さんは並にすることで比較しやすいようにしたのでしょうね。口に出さずにそういう心使いができる人がこんなにそばにいることが、本当に感謝です。それに比べれば、私はまだまだ人間が小さい!!
次の目標、見つけました!!
本当に、終わり・・・。そして、続く・・・。