ある幼稚園の入学式・・・。一人の騒がしい児童がいました。その子はとても乱暴で他の子が持っているものは奪い取り、言うことを聞かないとすぐ暴力に走る。そんな児童でした。
あなたが母親・父親だったらどう考えますか?もし、一緒のクラスになったらどう思いますか?
保護者同士は事前に園子の存在を知っており、そのことうちの子は一緒のクラスになってほしくないな~。と考えているお母さんたちばかりでした。
しかし、中に違った考えを持っているお母さんがいました。そのお母さんが考えたことは「あの子のお母さんは大丈夫かしら?」でした。
普通は、自分の子どものことを第一に考えてしまうはずです。それは悪いことではありません。当然のことです。しかし、そのお母さんは、子どもが乱暴なことで嫌がられている。という事実を受け止めなければならない母親に焦点を当てたのです。事実、その子の母親に近づくほかの保護者もおらず、お母さんはいつも一人でした。その姿を見て、自分のこと(自分の子どものこと)よりも他の人のことを大切に思う心はすばらしいと思いませんか?
私はそれを「思いやり」だと考えています。それは、ある程度の自己犠牲です。そして、それが自然にできたときその人にはたくさんの力になってくれる見方を身につけることにつながります。自分ひとりでは限界があることもたくさんの人の助けによって、どんなことの成し遂げることができるのです。
「思いやり」は誰のためにあるかといえば、それは「自分」のためにあるのです。
品原