みなさんこんにちは、講師の栗原です。
いきなりですが11月1日は何の日かわかる人いますか。
ついこの前決まったとってもホットな記念日なんです
その名も『古典の日』
ま~た嫌な名前にしやがって、なんて思ってませんか。
古典が好きな人あまりいませんもんね(汗
みなさんが一番最初に学校で習う古典のひとつに『竹取物語』が挙げられます。
その中にこんなフレーズがあります
「望月の明さをとほあわせたるばかりにて…」
「望月」は満月、「とほ」は「とお」と読んで数字の10。つまり「満月を10個合わせたくらいの明るさ」という意味になります。
これはかぐや姫が迎えにきた月の人に連れられて、月の世界に帰るシーンで、月の世界の人が降臨する際に強い光をともなっていました。
その光を上記の文のように表現したのです。
昔むかし、平安時代。夜は現代よりもはるかに暗いのです。わかりますか?
今は夜は明るいですよね、まず電気がありますから。道に電灯がある。
家の光が漏れて道をてらす。ビルや商店だって遅くまで営業してますから明るいです。
昔はそんなのありません
あるとすれば…そう、月ですよね
平安時代、月とは明るさの象徴だったのです。
「満月10個分なんてうまいこと言うな~」なんて思ってないで
たまには一文について深く考えてみましょうよ。