講師からのアドバイス11月5日…栗原

みなさんこんにちは、講師の栗原です。

いきなりですが11月1日は何の日かわかる人いますか。

ついこの前決まったとってもホットな記念日なんです

その名も『古典の日』

ま~た嫌な名前にしやがって、なんて思ってませんか。

古典が好きな人あまりいませんもんね(汗

みなさんが一番最初に学校で習う古典のひとつに『竹取物語』が挙げられます。

その中にこんなフレーズがあります

  「望月の明さをとほあわせたるばかりにて…」

「望月」は満月、「とほ」は「とお」と読んで数字の10。つまり「満月を10個合わせたくらいの明るさ」という意味になります。

これはかぐや姫が迎えにきた月の人に連れられて、月の世界に帰るシーンで、月の世界の人が降臨する際に強い光をともなっていました。

その光を上記の文のように表現したのです。

昔むかし、平安時代。夜は現代よりもはるかに暗いのです。わかりますか?

今は夜は明るいですよね、まず電気がありますから。道に電灯がある。

家の光が漏れて道をてらす。ビルや商店だって遅くまで営業してますから明るいです。

昔はそんなのありません

あるとすれば…そう、月ですよね

平安時代、月とは明るさの象徴だったのです。

「満月10個分なんてうまいこと言うな~」なんて思ってないで

たまには一文について深く考えてみましょうよ。