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日本史の名言〜事の失敗に屈するべからず〜・・・佐藤

お久しぶりの名言シリーズ。本日は日本史上の人物の名言を一つ紹介いたしましょう。

 

「事の失敗に屈するべからず」

 

これは、明治時代を代表する外交の天才、陸奥宗光(1844-97)が遺した名言として知られています。陸奥宗光は、頭の回転が極めて早く、「カミソリ大臣」と称されるほどの切れ者でした。そして、1894年に日英通商航海条約を締結、領事裁判権の撤廃などを達成し、日本の地位を後進国から欧米列強と対等に近い地位にまで押し上げた、まさに明治のスーパースターです。

 

とはいえ、当然ながら陸奥宗光も、生涯にわたって成功を積み重ね続けたかと言われると、決してそうではありません。前述した大偉業も、それを可能にした交渉術なども、幾度の失敗から生まれた賜物に他なりません。

あるいは寺島宗則ら先人たちの試みや失敗を、比較的近い位置で見てきたから、この言葉を遺すことができた、とも言えるかもしれません。

 

みなさん、あの陸奥宗光ですら失敗を繰り返すわけです。みなさんもガンガン挑戦し、ガンガン失敗してください。大切なのは「屈さないこと」です。失敗の中にも、高評価できる点は何かしら必ずありますので、そこを自分で評価しつつ、課題を探って改善する努力をしましょう。

意外と、前述した「高評価する」ということも重要です。失敗というと、何も高評価できるものがない、と思いがちですが、決してそんなことはありません。良かった部分については素直に高評価し、満足感を得るようにしましょう。モチベーションの維持にもつながりますよ。

 

それと同時に、失敗を恐れずに挑戦することができる環境づくりもまた、その人を取り巻く人たちにとって、心がけるべき大切なことなのではないか、と思います。

 

この記事を読んで不屈の心を手にし、将来、陸奥宗光のような大偉業を成し遂げる人が出てくるのであれば、これこそ無上の喜びに他なりません…。

 

Y. Sato