ふとした時に思い出す話があります。
あるユダヤ人の姉弟がナチスの迫害から必死に逃げていた時の話です。
2人はアウシュビッツから逃亡し他の仲間と列車に乗ろうとしたようですが、お姉さんは、弟が裸足のまま飛び出して来てしまって、靴を履いていないことに気づきました。
「なんで、自分の事もちゃんと出来ないの」
お姉さんは頭にきて思わずこう言ったそうです。
ただし、
結果お姉さんのこの言葉は、弟にかけた最期の言葉になってしまったのです。
お姉さんは奇跡的に一命をとりとめたのですが、このように誓ったと言います。
「それが、その人への最期の言葉だとしたら自分を許せなくなるようなことは、絶対に言わない」
平等、多様性、持続可能性、自由、さまざまな言葉で語られる言説に全ての人が納得することはないかも知れませんが、相手を思いやる気持ちは人間が持っている素晴らしい想像力だと思います。
今日も深い愛をもって生きていきましょう。