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隣は何をする人ぞ・・・藤森

みなさんこんにちは。
すっかり秋になりましたね。朝夕の冷え込みを感じると「またこの季節がやってきたかぁ」と、感慨深く季節の移ろいに想いを馳せるとともに、受験の足音が聞こえ始めてひやひやもする、そんな季節です。
秋になると、この句がなぜか頭に浮かんでいます。

秋深き 隣は何を する人ぞ

松尾芭蕉の句です。、隣の人は何してるんでしょうね?芭蕉は気になっているらしいです。それも秋に。
なんだか不思議な句なので、印象に残っていて秋といえばこの句を思い出します。
ちょっと調べてみました。
どうやらこの句を詠んだ時、芭蕉は旅の途中だったみたいです。芭蕉といえば旅ですからね。
そして大阪で知人の家に泊まっていた時、もう寝込んでしまって、起き上がれない。
外は秋晴れの良い季節なのに、旅を続けたいのに、それができない。
そんな中、寝込みながら詠んだ句がこの句という事でした。
この句を詠んだ2週間後に芭蕉は亡くなっています。この句が芭蕉の遺作になりました。
芭蕉は布団の中で季節の美しさと自分の病という相反する感情を抱えたままこの句を詠んだんでしょうか。
芭蕉の感受性はなんだかすごいものがありますね。

そんな秋がどんどん深まってまいります。高校受験の皆さんは期末テストがもうすぐそこではないでしょうか。これで内申点が決まります。受験だと思って挑みましょう。隣の人は勉強してますよ。