先日ドラマを見ていました。
その中で、自分のために料理を作ってくれていた人の気持ちを考えずに、料理の批評をするこれまでの自分に気づき反省するという場面がありました。
毎日、あたり前のように出てくる食事。
それが当たり前でないことはよく理解しています。
しかし、毎回作ってくれた人に本当に感謝しているでしょうか。
反省するばかりの内容でした。
お笑い芸人の大悟が以前言っていました。
幼少の頃、貧しい家庭だった為、外食は本当に稀だったそうです。
その時、母親が率先して「おいしいね、おいしいね」と何度も誰よりも早く言っていたそうです。
その時はわからなかった大悟ですが後にこう語ります。
貧しさから日頃大したものを食べさせていない事、おいしいものを作れていない事が良く分かっていた母親は、おいしいものを食べた時においしいという感情を自分自身に遠慮して素直に表現できないことを申し訳ないと思い言っていたのではないか。
また、自分がおいしいものを作って感動させられていないことに対しての悔しさがそうさせていたのではないか。
私はその話を聞いて、真相はわかりませんがどちらにせよ、母親の深い思いやりと愛情を感じました。
でも、それは大悟の家で特別に行われていたのではないと思います。
今日も、各家庭で母親や父親がそのような思いやりを持って接してくれているはずです。
そのことを想像することも思いやりです。
人を思いやるとはこういうことだと思います。