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杉原千畝という人・・・佐藤

こんばんは。

秋の日は釣瓶落としとでもいいましょうか、ここ最近は18:00をまわると以前と比べて明らかに薄暗くなる日が増えたように感じます。

今日はまた歴史に関して取り扱うのですが、今回は今までと趣向を変えて、「人物」にスポットライトを当ててみましょう。

 

「杉原千畝」

 

この人物を皆さんは知っているでしょうか。中学校の社会で取り扱うので(取扱い方は決して大きくはありませんが)名前は聞いたことがあるという人は少なくないのではないでしょうか。

簡単に紹介すると、杉原千畝は昭和時代に活躍した日本の外交官です。第二次大戦中にリトアニアの日本国総領事館に滞在していた彼は、ナチ党独裁下のドイツにおいて迫害を受けていた難民(多くはユダヤ人)に対してビザを発給し続け、亡命に尽力したことから、同じくユダヤ人保護に尽力したドイツ人のシンドラーになぞらえ、「東洋のシンドラー」と呼ばれています。

 

では、彼が後世まで偉人として語り継がれている理由は何なのでしょうか。実は様々な理由から、彼は独自の判断でビザを発給する資格を持っていませんでした。しかし彼は人道的な観点などから、独自の判断で最後までビザを発給し続けました。それが日本と同盟を結んでいるドイツの足を引っ張る行為であっても…

結果的に、当時は本国の方針にそむいたということでこの判断が評価されることはなかなかなかったのですが、現代になって彼の名誉は政府によって回復されました。

 

杉原千畝が偉人だといわれる理由…。それは途轍もない勇気を持ち、自分の正しいと思う信念や人道的精神に基づき、ルールに背くかもしれないとわかりつつも、正しいと思うことを一貫して最後までやり通したから、なのではないでしょうか。

 

皆さんも杉原ほどではないにしろ、これからの人生の中で、さまざまな判断をする機会が何度も来ると思います。当然ながらその際に周りの意見を聞くことも大切ですが、結局最終的な判断を下すのは自分自身です。でも安心してください、私の経験上、人が正しいと思って行う行動の少なくとも半分以上は正しい行動です。加えてCOSMOの皆さんはここでEQも学んでいます。そんな皆さんならきっと大丈夫です!杉原千畝のように、強い自分の信念をもって、これからの人生を歩んでいきましょう。