You are currently viewing 世界史の名言〜「蛍雪之功」〜・・・佐藤

世界史の名言〜「蛍雪之功」〜・・・佐藤

世間は受験戦争真っ只中、皆さんの進捗状況はどうでしょうか…?

本日の世界史の名言シリーズは満を持してこの言葉を紹介したいと思います。

 

「蛍雪之功」

 

皆さんの中にはおそらく「蛍の光 窓の雪」という言葉で覚えている人もおられるかもしれません。

ご存知の人も多いと思いますが、一応意味を確認しましょう。

「苦労して勉学に励むこと、あるいはその成果」を意味します。

 

時代は中国、魏晋南北朝時代(日本史では古墳時代)。中国の東晋という国に車胤と孫康という二人の人物がおりました。両者ともに学問への高い志をもっていましたが、いかんせん貧しい家庭の生まれでした。

車胤は灯火に使う油を買うことができず、蛍を採集して、その光のもとで勉学に励み、他方で孫康は冬の夜に、窓辺に映る雪の光をあてに勉学に励みました。そしてその苦労が実り、両者ともに高級官僚にまで立身出世を成し遂げることができた、というお話がもととなってできた言葉です。

 

一生懸命に一つの物事に打ち込み努力することの大切さをこれ以上ないほどに表した、日本においては屈指の有名な名言(故事成語)ではないでしょうか。

 

今こそ、車胤と孫康に肖るときです。何度も申し上げますが、今までの努力は決して偽りではありません。そして、これからする努力も、決して無駄にはなりません。頑張った人こそ報われます。一生に一度しかできない高校受験、大学受験の勉強を楽しみ、ぜひとも後悔のないように終えてください!!

 

Y. Sato