【幸福度が1.2倍違う!?】受験生がSNSを見てはいけない本当の理由・・・杉浦

こんばんは!
さて、12月に差し掛かり、中3生・高3生ともに入試が近づいてきていますね。
そんな今、どうしても他人の実力が気になってしまう…そんな方はいませんか?
今回は2週にわたって、その比較癖についてのお話をしたいと思います。

【①】人は他人と比較したがりますが…

人は自分の幸せについて、とにかく他人も比べがちです。
他人と比べて自分がどうなのか、いいねの数が多いのか少ないのかなどと比べるわけですが、実は、この他者との比較という行為はデメリットばかりです。
人生の満足度は下がりやすくなり、メンタルが落ち込んで鬱になりやすくなることが分かっています。
とはいえ、それでも比較したがるのが人間です。
では、どうしたらこの比較癖から脱却できるのでしょうか。

【②】幸せを追い求めると…

人間は当然幸せを追い求めます。誰でも幸せになりたいと思うはずです。
ところが、幸せになりたいと強く思えば思うほど、人間は他人と比べるようになります。
幸せを推し量る上で、何らかの基準がある人はいいですが、このような基準がない人は、幸せになろうと思えば思うほど他人と比較することが分かっています。
自分が幸せかどうかが分からないので、周りとの比較を始めるわけです。
最初のうちは、身の回りの自分より低い人と比べたり、周りに比べたらまだマシと考えますが、徐々にこの他人との比較はネット上にも及びます。SNS上や有名人との比較を始めてしまいます。
そんなの、勝てるわけがありませんよね。

【③】他人との比較は「欠乏」状態を招く

幸せになるために努力すること自体はいいのですが、幸せを求めるために他人との比較を始めてしまうと、他人と比べて自分の悪いところや劣っているところばかりが見えてきます。
そうすると、自分が何かが足りていないという「欠乏」状態になります。それによりメンタルの落ち込みやうつ状態になってしまいます。
そうすると、結果的に求めていた幸せを逃してしまいます。
これが人間の比較癖の恐ろしいところです。
別に自分は勉強が全く手につかないわけではないのに、幸せかと問われるとそうでもないという人は、胸に手を当てて考えてみてください。
「他人との比較をしていませんか?」
他人と自分を比べる時間が長ければ長いほど、不幸を招いてしまいます。

【④】特に受験生は、投稿型SNSに注意!

他人との比較をしてしまうものの代表格としてSNSが挙げられます。
Instagram や Facebook といった自分の投稿と他人の投稿を見比べることができる投稿型の SNS を使っている人は、その使っている時間が長くなればなるほど他人と自分の比較が増えます。
すると、人間はどんどん不幸になってしまいます。
ただでさえ、受験を控えた受験生にとって、この不安は命取りです。
では、実際にSNSによる他人との比較がどんな効果をもたらすのか見ていきましょう。

【⑤】投稿型SNSと幸福度

The Happiness Research Instituteという機関が、Facebook が人間の幸福度に与える影響について研究しています。
Facebook ユーザーを対象に、全員の幸福度や SNS の利用頻度を調べて、SNS により他人との比較をし過ぎている人の SNS の利用を強制的に止めたらどうなるのかということを調べた研究です。
この研究結果によると、一週間の間 Facebook を使い続けていた人たちは、別に Facebook を使ったからといって幸せになることはありませんでした。しかし、使っている人の半数以上の人たちがストレスを感じやすい心理状態にありました。
一方で、一週間Facebookの使用をやめたグループの人たちは、幸福度が大きく上昇しました。Facebook を一時的に止めることで、下がっていた幸福度が元に戻ったということかと考えられます。
さらに、Facebook の使用をやめた人たちは、およそ1.2倍ほど幸せを感じやすくなりました。

【⑥】なぜSNSをやめると幸せを感じやすくなるのか?

研究チームは、このような結果が現れた原因として、家族や他人と話すリアルなコミュニケーションが増えたことを挙げています。
このリアルなコミュニケーションの量が増えたことによって、人付き合いに対する満足度が上がり、おそらくはそれが原因で幸福度が上がったのではないかとされています。
つまり、他人とのコミュニケーションがない状態で、ずっと自分と他人を比べ続けてしまうとメンタルが病むわけですね。
ところが、実際に他人とコミュニケーションをとっていると当然相手にも悩みがあるということも分かりますし、最高の状態の時の最高の写真を投稿している SNS と違いリアルな状態を知ることが出来ます。
これにより他人との比較で生じるデメリットも少なくなり、幸福度が上がることにつながったのではないかということです。

【⑦】まとめ

今回は比較癖について見ていきましたが、他人との比較をしてしまうものの代表格としてSNSを見すぎることは危険だということが分かりました。
SNSを見る際には、可能な限り短い時間にしましょう。
また、このSNSを見ることでもたらされる影響については来週続きを書いていきたいと思います。
比較癖を治すにはどうしたらいいのか。
続きはまた来週です!