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「歴史」の存在意義とは・・・佐藤

こんにちは、歴史の虜、佐藤です。

 

今日は少し毛色が違う話をしましょう。なぜ皆さんは「歴史」を勉強するのでしょうか。さらに言えば、なぜ「歴史」もしくは「歴史学」という学問が存在するのでしょうか。

私は「なんで歴史を勉強する必要があるの?」といった質問(疑問?)を時折されてきました。確かに、人名や地名、そして事件名や戦いの名前などをひたすら暗記する印象もある歴史分野に対しては、暗記の苦手な人ほどそのような疑問を持ってしまうかもしれません。

 

しかし考えてみてください。歴史を勉強するということはそれ即ち「過去を振り返る」ことと同義となります。過去にあった出来事からは非常に多くの発見を得ることができます。先人の偉業や失敗、発明や発見、そしてそれらに至るまでの過程など、まさに目から鱗の発見の宝庫です。

 

そしてそれらの中には、私たちの日常と通づるものがあるのも確かです。一つ例を上げましょう

例えば、19世紀のアメリカにイライシャ・グレイという人物がおりました。この人は有名な発明家で、ファクシミリやシンセサイザーの原型を開発した人といわれております。加えてこの人物、あの「電話」の開発を進めていたことでも知られておりますが、ご存じの通り、電話の発明者はグラハム・ベルとなっております。これはどういうことなのでしょうか。

実はこのグレイですが、何と電話を開発したはいいものの、その特許の提出でベルに遅れを取り、歴史に名前を残せなかったのです。その遅れ、たったの「2時間」です。たがが2時間、されど2時間。このわずか2時間の遅れが歴史を変えてしまったのです。

 

当時の特許に限らず、現代社会でも、迅速さが生命線となる場面はたくさんあります。このエピソードを知ることで、迅速さがいかに大切なものであるか実感できたのであれば幸いです。

 

勉強においても同様です。我々がなぜ様々な勉強法を紹介し、勧めることができるのか。それは我々の学生時代等(言うまでもなくそれらは過去)を省みているからにほかなりません。

 

我々は知らない間に過去を振り返っているのです。その中の数多くの発見が、この講師日記の内容をはじめ、現在や未来の世界を形作っているのです。皆さん、歴史は面白いですよ!